ボーディングスクールという選択肢

ボーディングスクール(BoardingSchool)という言葉を聞いたことはありますか。海外での在住経験が有る方や子供の教育に相当熱心な方なら耳にした事があるかもしれませんが、普通に生活している分にはなかなか出会うことのない言葉ですよね。ボーディングスクールと「全寮制の寄宿学校」と意味し、特に中学校、高校を指すことが多いです。全寮制ですので、単に遠方から通学する生徒のために寮や寄宿舎を用意しているのとは違い、生徒全員が寮生活を通じて学業の向上や心身の成長を図る点が特徴です。

国内の私立学校でもこの形式を採っているところは何校かありますが、やはりボーディングスクールが浸透しているのは欧米を中心とした海外の国々です。海外のボーディングスクールは、基本的にエリートの養成を主眼においていますので、学業のみならず礼儀作法やコミュニケーション能力などを徹底的に仕込みます。また学校によって特色があり、政治家やビジネスエリートを多数輩出する学校や、トップアスリートの育成を得意とする学校など、バラエティに富んでいます。面白いことに、こうした学校ではビジネスや政治などの実利を追求することを得意とする生徒を育成する反面、作家やミュージシャンなど文化的領域において活躍する生徒多数も輩出しています。

独立不羈の精神が養われれば、その後は個々人の特性を活かした道に進めばよい、ということなのでしょうね。ちなみに、多岐に渡る特徴を有するボーディングスクールですが、1つだけ共通点があります。それは、授業料がかなり高額という点です。全寮制という理由だけでなく、やはりエリートの養成機関ということでブランド価値も相当にありますので、金銭面で敷居が高いこともきっとステータスの1つなのでしょう。

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